船の科学館について


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船の科学館について

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船の科学館全景


 船の科学館は、1974年(昭和49年)7月20日に開館した海事博物館です。A級戦犯として巣鴨プリズンに収容されていた笹川良一が、無罪放免後、ボートレースの収益をもとに創設しました。

 当初、イギリスの豪華客船クイーン・エリザベスを購入して展示場とするつもりでしたが、外貨不足の折りで買収を断念、結局、船舶をイメージした建物が新規に建造されました。

 残念ながら2011年9月30日に本館と羊蹄丸が閉館となりました。以下、笹川良一による「建設の目的」です。

《四面海に囲まれた日本は、古来海に資源を求め、海を利用し船舶による物資の輸送によって、国利民福を図ってきた。海運、造船その他の海事産業は、日本にとって欠くことのできない重要産業であるが、これに対する一般国民の認識はは、残念ながらまだ十分とはいえない。
「船の科学館」は、「世界は一家、人類は兄弟姉妹」の理念の下に、日本国民、とくに未来をになう青少年に対して、海事産業についての興味を呼びおこさせ、その科学知識を深め、未来に対する夢を与えようとするものである。》


屋外展示

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深海潜水艇PC-18、奥は潜水調査船「たんかい」

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昭和43年から海底に3年3カ月間沈められた海底ハウス「歩号一世」

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戦艦「陸奥」の40cm主砲


屋内展示

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天体の高度を測定し、自身の位置を割り出す六分儀

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船を海の魔物から守り、航海の安全を図るため、舳先に飾られた船首像


船を動かす

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 ホバークラフトや自衛隊艦などに使われるガスタービンエンジン。通常の船舶では使用しません

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(左)明治32年(1899)に開発された世界初の実用ディーゼル機関(ドイツ)
(右)三菱造船長崎造船所で作られた国産の大型船舶用ディーゼル実験機関


海をひらく

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これが船の科学館随一のお宝だ!

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(左)昭和15年に配布される予定だった戦艦「大和」の進水記念品。掛け軸にかける有田焼の風鎮で、橿原神宮と二重橋が描かれている
(中と右上)昭和17年に配布された戦艦「武蔵」の竣工記念の香盒(お香入れ)。輪島塗
(右下)昭和15年に配布された戦艦「武蔵」進水式の入場章

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砲台をどこに置くかなど、戦艦の艤装シミュレーションに使った模型(未公開)


海上保安庁の管制室も見学できました

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海上保安庁の東京港内交通管制室(本物)

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 最終日には国際信号旗UW1が掲げられました。これは "Thank you very much for your co-operation. I wish you a pleasant voyage." の略で、「協力に感謝する。安航を祈る」という出航船からのメッセージ。つまり、「船の科学館の新たなる船出」を意味しています。
 左下の「F」は「4万トン以下の船舶は入出航自由」という意味の船舶通航信号