エンジン(発動機)


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交通科学博物館・エンジン

ワットの蒸気機関(模型)
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効率がよく、従来の4分の1の石炭しか消費しなかった。歯車を使ったクランクでピストンの動きを回転運動に変えられたため、織機や工作機械などさまざまな分野に利用できるようになった。この模型はロンドンの科学博物館にある実物の5分の3の大きさ。実物は1788年から70年間も工作機械に使われたという


焼玉エンジン(グローエンジン)
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シリンダーの頭(「焼玉」)を加熱して燃料を燃焼し、エンジンを動かす。修理が楽で、漁船やポンポン船(焼玉船)など小型船舶で幅広く利用された。ただし、燃費が悪く、出力が低い割に大きくて重い。小型のディーゼルエンジンが登場すると廃れていった


ル・ローンC型エンジン 1910〜1920年代
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大正時代の代表的なエンジンで、設計はフランス。冷却効果を高めるため回転式になっており、1916年に島津ローン式エンジンとして国産化された。写真は東京瓦斯電気工業が1922年に製造したもので「甲式3型戦闘機」などに使用された


マイバッハHSLu型エンジン 1910〜1920年代
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大正から昭和初期にかけて、飛行船で使われたドイツ製エンジン。ツェッペリン型やマリーネ型飛行船向けに開発され、フライホイル(回転機構を安定化させる機械)がついているのが特徴。日本ではN3型飛行船に同系統エンジンが使われた。写真は1915年、マイバッハ社製で、ツェッペリン型飛行船LZ75号用と推定されている


イスパノスイザエンジン 1920年代
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大正から昭和初期にかけた代表的なエンジン。フランスの技術を元に国産化。写真は1921年、三菱内燃機製造が作ったもので、「10式艦上偵察機」など軍用機に使用された


ハ-45型(誉)エンジン 1940年代
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太平洋戦争中に使われた小型で高性能なエンジン。資材や技術者の不足、燃料の低質化で十分な性能を発揮できなかったが、4式戦闘機など主力機種に搭載された。1942〜45年、富士重工業製


コンチネンタルO-470-11型エンジン 1950年代
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国産最初の水平対向式エンジン。セスナなど小型機向けにアメリカで開発されたもので、写真は富士自動車の1958年製。耐久試験に使われた第1号エンジン


ロールスロイス・ダーウェント5型ターボジェットエンジン 1940年代
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初期のターボジェットエンジンでイギリス製。グロスター・ミーティアF4型戦闘機に装備された。1946年当時、世界最高の時速991.1kmを記録。1944年、ロールスロイス社製


JO-1型ターボジェットエンジン 1950年代
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戦後初の国産ジェットエンジンで、練習機や小型機向けに試作したもの。これを基礎にJ-3型が1960年に実用化した。1954年、日本ジェットエンジン製


メッサーシュミットME163(コメット)のロケットエンジン 1940年代
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1939年1月、ドイツは世界初の実用ロケット戦闘機ME163の開発をスタートし、1941年に完成させた。10月2日、ME110戦闘機による曳航実験では、高度3940mで時速1004.6km、マッハ0.84を実現。1943年8月、ME163(コメット)の初の動力飛行が行われ、1945年までに279機が生産された


ベルX−1のロケットエンジン
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1946年、アメリカは有人実験機ベルX−1で人類初の超音速スピードを記録。X−1は超音速用の実験機ということで、離陸と上昇時はB29の腹部に抱えられて空中発進した。パイロットのチャールズ・チャック・イェーガーは、1946年10月14日、時速1510kmに達した。これにより人類は音速の壁を破り、宇宙ロケットのスタート台に立った